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「城端線」に乗って 砺波平野を行く ♪

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JR「城端(じょうはな)線」は、富山県の高岡市から南砺市を走っています。
この路線は、知る人ぞ知る近代建築の宝庫で、乗るのは長年の念願でした。

砺波は散居村集落がありますし、彫刻の町・井波の古い町並みも近い、
ちょっと足を伸ばせば、重伝建地区の白川・五箇山の合掌集落もありと、
建築好きな人には楽しい路線です。

高岡駅
ここにもラッピングカーが・・・右側がノーマルな列車。
まずは、終点の城端駅まで一気に下ります。

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走り始めてしばらくは普通の景色だが、砺波駅に近づくに連れ「散居村(さんきょそん)」らしき家が見えてくる。

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城端駅:明治30年(1897)開業

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城端には、古い町並みも点在する。

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●善徳寺

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旧城端織物組合(現「じょうはな織館」)

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国登録有形文化財(2000.12.04
名称:城端織物組合事務棟(じょうはなおりものくみあいじむとう)
昭和3年(1928)竣工
構造規模:木造2階建、瓦葺
建築面積:274㎡
解説:城端は近世より絹織物を主産業とし,近代には著しく発展した。
この建物は組合事務や出荷のための検査及び乾燥を目的として建てられた。
木造・総2階建だが、木骨モルタル・タイル貼で煉瓦造風とした正面は、
地方における洋風意匠の一端を物語っている。





天正年間(1573〜)に始まる城端の絹織物は加賀藩の政策もあり、
元禄年間(1688〜)に盛況を迎えた。

明治42年城端織物組合が組織され、昭和3年に事務棟・乾燥場等の建物が完成した。
モダンな洋風建築の事務所は、二階に数百人入れる大ホールが町民に開放され、
町のシンボルとして屋上にサイレンが設置され、時を告げた。
更に第二次世界大戦中には町一番の高所として屋上に防空監視哨が建設され、
昭和20年8月1日の富山大空襲の際にも活躍した。(両方とも戦後撤去)
                       ーー現地案内板よりーー

旧中谷家住宅主屋 (現「じょうはな庵(いおり))※中央の建物

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登録有形文化財(2015.11.17)
明治38年(1905)頃建築/昭和25年(1950)頃改修/平成13年(2001)移築
構造:木造2階建、瓦葺
建築面積:84㎡
解説:城端別院善徳寺の門前町で通りに面する。
間口三間半で右手に土間を通し、左手に八畳三室を並べる。
二階は土間の一部を上方吹抜けとする他は居室を配する。
登りせがいの軒や厚板葺の庇、二階正面の袖壁など当地の町家の特徴をよく示し、
門前の景観に寄与する。



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福光駅
福光には、棟方志功が戦後住んだ家が残っている。

棟方志功記念館「愛染苑」
アトリエ兼住居だった「鯉雨画齋(りうがさい)」

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トイレの板壁に絵を描いたという有名なエピソードはこの家のことで、
今もちゃんと残されていた。

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このちっちゃな銅像が可愛らしい。

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福野駅:明治30年開業

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福野では「富山県立南砺福野高等学校」に旧校舎が保存されている。

旧富山県立農学校本館(富山県立福野高等学校巌浄閣)記事UP済
 国指定重要文化財

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砺波駅
砺波には全国的に有名な「チューリップ公園」があり、
            一角には旧中越銀行が郷土館として保存されている。

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旧中越銀行本店(現・「砺波郷土資料館」) 記事UP済
 砺波市指定文化財

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砺波駅のすぐ近くには、散居村の住居「かいにょ」が一般公開されている。

「かいにょ園」記事UP済

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城端線は「中越鉄道」により、富山県初の鉄道として明治30年(1897)に開業。
官営鉄道の「北陸線」はまだ開業しておらず、高岡駅の位置が未定だったため、
仮駅として「黒田仮停車場」を設け起点とした。

国有化後は「中越線」を名乗ったが、のちに「城端線」となった。
初期の頃は「福野駅」までだったのが、徐々に延伸されて「城端駅」が開業、
現在に至っているそうです。

1時間に1本というダイヤですが、駅で降りて次の電車の発車時刻まで1時間以内で
戻ってくるとなると、行動範囲は片道徒歩20分くらいというワケですが、ぎりぎりセーフ。
従って、どこの建物も、駅からそんな距離にあると思って結構です。

一日乗車券や切符の自動販売機があれば、もっと時短になるんだけどな・・・
皆さんは、ゆっくり乗り降りして下さい。


                   (高岡市〜南砺市 2015年5月24日)


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