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5月14日(水)晴れ 26℃
酒田の朝 奥が日本海です。
きょうは一日、酒田市内を巡ります。
予定では、最初、遊佐(ゆざ)町の「旧青山家本邸」に行くつもりでした。
小樽の「ニシン御殿」で有名な青山家の本邸です。
しかし、今年は最寄りのバス停までの路線が運転しておらず、遊佐駅からはタクシーか、歩いて1時間もかかるので、諦めました。
遊佐の目的はそこだけなので、むしろ酒田でゆっくり過ごした方がいいかと・・・
駅前から、酒田市内の高砂にまずはバスで行ってみます。
郊外には、本間家当主・本間光丘(ほんまみつおか)が植林したという松の防風林が延々続く・・・
高砂到着
防風林の向こうは、すぐ日本海。風力発電のプロペラも見えます。
住宅地が、すでに砂地です。
船玉神社
かなり、彫刻も凝っていて良い神社でした。
ここにある船絵馬を観に来たのですが、建物の内部にあって見えません![]()
近くに、社務所のような建物もありますが、とにかく人が居ない。
格子にカメラをくっつけて、やっとこれだけ・・・観たいなぁ~
高砂も目的はここだけだったので、帰りのバスを待ちながら辺りを散策・・・
人には全く出会いません。
そうこうしているうちに、またトイレに行きたくなってしまったが、コンビニどころか商店さえ無い・・・
個人のお宅で借りるのも抵抗あるしな~などと思っていたら、おばさんが歩いてきたので、トイレを借りられるような所は無いか聞いてみる。
「お店は無いね~、私の家が近かったら貸してあげるんだけど、今ウォーキングしているから・・」とのこと、あれこれやりとりして・・・
「郵便局は近くにありますか?」と聞いてみたらあるという、やった!
郵便局で「旅行中の者ですが」と事情を説明し、無事借りることが出来ました。
帰り際、局員さんに「ありがとうございます」などと言われ「いえいえ、こちらこそ」「旅行を楽しんでください」とまで仰っていただき、感激です。
高砂から酒田の町中に戻ります。
降りるバス停でブザーボタンを押しましたが、バス停を通過してしまいました。
アレッ?と思っていたら・・・
「寿町で降りるんだったか?・・悪い悪い・・・ここでいいか? 悪かったな~」と、途中で降ろしてもらいました。
もちろん運転手さんの方言は全く分かりません。ニュアンスで理解します。![]()
日本キリスト教団酒田教会
相馬楼
間口がもっと広いように想像していましたが、意外と狭い。
竹久夢二の美術館にもなっていますが、休館日なのか開いていませんでした。
隣も料亭でした。
日枝神社~光丘文庫~光丘神社
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酒田は、ホントに本間家が殿様と言ってもいいくらいで、
庄内藩も酒田は本間氏にオマカセ!だったんじゃないですかね~
神社を下って、日和山公園に向かいます。
山王くらぶ
旧料亭「宇八楼」を資料館として開放しています。
こういうところで、酒田の豪商が遊興したり、情報を交換したりしたんですね。
広間に「傘福」という酒田の飾り物がありました。
伊豆稲取の「雛の吊るし飾り」福岡の「さげもん」と共に三大飾りと呼ばれているとか・・・ここで、稲取の話なんかして大いに盛り上がりました。
酒田のは、雛祭りだけではなく、一年中床の間などに飾るのだとか。
竹久夢二が逗留したそうで、「夢二の間」と名付けられた茶室もありました。
北前船を解説した部屋もあり、模型も置かれています。
建物も面白かったし、展示も興味深く、ゆっくり時間を過ごしました。
さらに日和山に向かっていくと「おくりびと」のロケ地になった建物が
葬儀屋「NKエージェント」となった建物だそうです。これもDVDで確認。
元は「割烹小幡」で、和風な建物が接続しています。
皇大神社
北前船の船員が、出発前に参拝に訪れていたそうです。
やはり鳥居や狛犬などが寄進されたとか・・・
ここの階段を上がって行くとすぐ「日和山公園」です。
常夜灯
造った廻船業者の刻印が読み取れます。
酒田港の眺めが一望・・・やっぱり日和山だけあるわ~
以前、酒田を訪問したときは、ここに来なかったんで、新鮮な体験です。
池には1/10の北前船が浮かんでます。
明治期に造られた、日本で一番古いとされる木造灯台
ここで「方角石」を探しますが、見つかりません。
トイレから出て来た女性二人組に聞いてみますが、「見た事があるけど覚えていない・・・白崎医院に係のおじさんがいるから聞いてみたら?」「そうします」
旧白崎医院
この病院建築も建築本に載っている建物です。
アドバイス通り、係の人に聞いたら、
向こうの端っこにあるよというザックリした説明でしたが、なんとなく向こうの端に行ってみたら、やっと見つけました。
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日和山を降り、海沿いの道路を歩いて、山居倉庫へ向かいます。
お昼ご飯がまだだったので、お腹が空いて来ちゃった・・・
山居倉庫に行けば、食べ処は絶対あるはず
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米蔵
東宮殿下行啓記念館
米蔵も、こちら側から見た景色がお馴染みですね
レストランはありました。
でも、2時半から支度準備で、次は5時半からだという・・(まだ時間前だけど)
観光地酒田の観光施設で観光客相手にしているレストランに休憩時間があるなんて考えられな~い・・・コメの資料館なのにさ
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仕方がありません、そういう生活スタイルなんでしょう。
出るとき思わず大きな溜息が出ちゃって、失礼だったかしら、でも
食べ物の恨みは忘れられないからね~![]()
山居倉庫から町中に行くと、本町で、その昔「酒田三六人衆」と呼ばれた廻船問屋や豪商の邸宅が並んだ町だったのです。
市役所が近いので、職員相手の食堂なんかもあるんじゃないか?と探してみます。
しかし、無いな~、やっぱり町中でも休憩取ってる店がある・・・
やっと、ラーメン屋さんを見つけて食べることが出来ました。もう何でも美味しい
お腹が落ち着いたところで、「鐙屋(あぶみや)」を見学。ここも初めて
井原西鶴の「日本永代蔵」に記述があるとか・・・館内撮影できます。
同じ通りにある「本間邸」を見ます。当時は日本一の地主。
戦時中は軍に接収され、戦後は地元の人に公民館として開放したとか・・・
地方財閥としての解体の憂き目にはあったんでしょうかね?調べてみよう
別邸は現在「本間美術館」となっていますが、本邸を開放した当時から、そこではなく別の所に住んでいるそうです。さすが大地主。
本間様の入場料は事務所の建物と共通だったが、本邸の館内撮影は出来なかった。
しかし、酒田のこういった施設は午後4時半で終わってしまうんです。
これからは陽も長くなってくるし、旅人としては時間が勿体ないですね~
私も、ここでThe End
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どうしようもないから、駅前のホテルまで戻ります。
やっと、ぼんやり鳥海山が見えた・・・
夕食は、もう居酒屋に行きたくないから、
本間美術館近くのコンビニへ買いに行って食べることにしました。
きょうは一日探しものが多かったな~。トイレと食べる所・・・
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結局、そこが酒田に足りないモノかしら??
でも、楽しい一日でした~、満足です。
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