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北海道・函館 / 遺愛学院(遺愛女子高等学校)の建築群

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●講堂

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国登録有形文化財(2002.06.25)

名称:遺愛学院講堂(いあいがくいん こうどう)
昭和10年(1935)竣工
設計:ヴォーリズ建築事務所
施工:竹中工務店
構造・規模:木造平屋一部2階建、亜鉛葺、建築面積467
解説文: ヴォーリズ建築事務所の設計。
本館内にあった既存講堂が手狭になったため、宣教師からの寄付金を基に建てられた。
切妻造,亜鉛板葺で、正面にポーチを設けて入口とするほか、背面側で本館と廊下を介して接続している。
過度に装飾を設けない簡素な外観が特色。


●本館及び謝恩館

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国指定重要文化財(2004.12.10)

名称:遺愛学院(旧遺愛女学校) 本館(いあいがくいん ほんかん)
明治41年(1908)竣工
設計:ガーディナー
施工:不詳
構造・規模:木造、建築面積1134.85屐2階建、鉄板葺
解説文: 遺愛女学校は,明治15年2月、函館市元町のハリストス正教会の隣地に創立され、明治後期に現在地へ移った。
本館は、重要文化財となっている旧宣教師館と同じく明治41年の竣工で,設計はガーディナーによる。
 木造2階建で、正面中央に車寄付玄関を設け、翼部と円形突部を加え、変化に富んだ構成になる。
特徴的な旧講堂の空間構成など,内外とも意匠的に優れている。

 遺愛学院(旧遺愛女学校)本館は、北海道における木造学校建築の代表作のひとつとして高い価値がある。
また、設計者を含め建設経緯が明らかで,明治後期学校建築の指標となる遺構としても重要である。
 建設関係文書計4点も附指定として保存を図る。

国登録有形文化財(2005.07.12)

名称:遺愛学院(旧遺愛女学校)謝恩館(いあいがくいん しゃおんかん)
大正11年(1922)竣工/昭和36年(1961)増築
木造2階建、亜鉛メッキ鋼板葺、建築面積202
解説文: 遺愛学院本館の正面左手前に渡廊下で接続する木造2階建で,屋根は寄棟造の鉄板葺である。
焼過煉瓦の基礎に建ち,外壁は柱形付の下見板張で,腰を縦羽目板張とする。
胴蛇腹と引違いの連窓で水平線を強調している。本館と調和のとれた外観を呈している。

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●旧宣教師館

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国指定重要文化財(2001.06.15)

名称:遺愛学院(旧遺愛女学校) 旧宣教師館(いあいがくいん きゅうせんきょうしかん)
明治41年(1908)竣工
設計:ガーディナー
施工:不詳
構造・規模:木造、建築面積288.70屐二階建、地下一階、鉄板葺

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「遺愛学院」は、明治15年(1882)に「米メゾシスト・エピスコバル婦人伝道教会」によって設立された東京以北最初の女子高。プロテスタントのミッションスクールである。
はじめ、函館元町のハリストス正教会脇に校舎を設置。
しかし、学校の敷地不足や、明治40年(1907)8月に函館西部地区で起きた大火などの理由により、校舎を現在の杉並町に移転。
明治41年(1908)に竣工したのが、本館で、同時期に本館南側に建つ宣教師館(通称・ホワイトハウス)と、寄宿舎(現存せず)が建てられた。

 私の持っている教科書では、本館と宣教師館の設計、施工とも不詳となっていましたが、現在は堂々と設計者名を掲げているので、ウソだろうと思っていました・・・
今から10年ほど前の調査により、設計者がアメリカ人建築家、J・M・ガーディナー(James McDonald Gardiner、1857~1915)だという事が判明したとか。

判明するまで、ずいぶん長い年月がかかったんですね。

いかにも女子校らしい淡いピンクの木造校舎。
朝だったので、賛美歌が聞こえてきて、心が洗われるようでした。

本館を正面に、左右に謝恩館と講堂を繋いだ大きなコの字型をして、接続部分に丸く突きだした壁をつけている面白いデザインです。

残念ながら、旧宣教師館は外壁塗装工事の最中で、覆いの中でした。

なお、年に一回、夏休み期間に一般公開しているようです。


                        (杉並町 2013年10月8日)

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